アンデルセンバッグ ブログ

デンマーク発、日本生まれの「アンデルセンバッグ」をご紹介します。

177. 革裁断をする人の話。

 

 

 

アンデルセンバッグ ANDERSENBAG

石山 祐一郎 Yuichiro Ishiyama

 

 


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#革裁断をする人

 


裁断をする人の仕事は、メイン素材の革や内装の生地、バッグのフォルムをつくる芯材などを型にあわせて裁断する事が主な仕事になります。一言で裁断と言っても革、生地、芯と種類があります。今回は革の裁断に的を絞ってご説明させていただきます。

 

革の裁断をする為にはやはりある程度の経験が必要になってきます。本来ならバッグをある程度作れて、バッグの全体を理解している人が裁断をやるのが一番ベストだと思いますがなかなか現状は難しいです。ただバッグを作れなくても経験を積んでいくと商品を見て、このパーツはどの部分になるというイメージがつくようになれば問題無く裁断の作業は出来るようになると思います。

 

「このパーツがバッグのどの部分になるのか?」という事がバッグの完成をイメージして理解出来ているか?出来ていないか?革裁断のキモは全てここだと思います。

 

革裁断の難しさは、素材である革そのものに傷があることです。革の傷をよけながらバッグの表部分、ハンドルの部分などの目に見えるメインの部分には当然傷は入れられませんので傷をよけて裁断をします。またバッグの背側や底などの目立たない所や内装部のあまり目立たない所などに傷のある部分を上手く入れて裁断をします。そうして計算をしながら傷の無い部分、傷のある部分を上手く使いわけて、一枚の革を無駄無く裁断をするようにします。

 

ただとても厄介な事に革は一枚一枚違います。人間が一人一人違うように牛も一頭一頭違います。傷が多い牛、傷が少ない牛、大きい牛、小さい牛、本当に様々です。その一枚一枚違う革を傷をよけながら革を裁っていくのが革裁断というお仕事になります。ここまででも革裁断がとても大変な作業だとご理解していただけるかと思います。

 

実は…。傷以外にももっと厄介な問題が革裁断にはあります。それは少しだけ専門的になりますが革はもともと生き物なので繊維があるということです。わかりやすく説明をしますね。

 

人間の体をイメージするとわかりやすいと思いますが人間の体には柔らかい部分と硬い部分があります。例えば柔らかい部分とは人間で言うとお腹やお腹周辺部分になります。また硬い部分とは背中の部分になります。牛革も同じです。

 

柔らかいお腹の部分は革の繊維も柔らかく、革が伸びやすいです。硬い背中の部分は革の繊維も硬く伸びにくいのが特徴です。

 

 

 

「このパーツがバッグのどの部分になるのか?」

 

 

このブログの冒頭にも書きました上記の部分をイメージしながら革裁断をする事がとても重要になってきます。そこにはやはり経験が必要になってきます。

 

長くなりそうなので続きはまた次回に!

 

 

 

 

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