アンデルセンバッグ ブログ

デンマーク発、日本生まれの「アンデルセンバッグ」をご紹介します。

91. 不思議な革のスカルの話。

 

 

 

アンデルセンバッグ  ANDERSENBAG

石山祐一郎  Yuichiro Ishiyama

 

 

前回お話出来なかったアンデルセンバッグの定番スカル・シリーズの革について、少し深掘りしてお話したいと思います。売場でもお客様にお話している内容ですが少しマニアックに感じられたら飛ばしてください!ただ革がお好きなお客様でしたらご興味を示していただけると思います。今回は革についてお話します!

 

 

 

f:id:andersenbag:20190630113204j:image#スカル革の経年変化(3年使用)

 

 

 

前回のお話しを読まれていない方でご興味のある方はこちらもお読みくだされば幸いです。

「 74.  スカルの話。」

https://andersenbag.hatenablog.com/entry/2019/06/16/213650

 

 

 

スカルシリーズの革は特殊なヌバックの革に仕上げています。最初は起毛しているヌバックですが、ご使用から1年ぐらいしますと起毛している毛がだんだん と寝てきて、そこに人の手の油が革に入り込んでいくとツルツルの革 になってきます。これがアンデルセンバッグのスカル・シリーズで使用しているヌバック革の特徴になります。このように変化する革は他になく、アンデルセンバッグ・オリジナルの革のみになります。

 

 

通常靴などに使用されることが多いヌバックの革ですが、普通は黒ずんできたり、起毛している毛がハゲてきたりするだけでツルツルの革へ決して変化はしません。逆にいいますとアンデルセンバッグのスカル用の革はツルツルになるような加工をしています。厳密にいいますとヌバック風に仕上げている革になります。画像をもう少しアップしてご説明 しますね。

 

 

 

f:id:andersenbag:20190630011122j:image

 

 

ご覧になっていただいてるのが私自身が3年間使用したお財布です。私自身がモニターとして使った感じをお話しさせていただきます。

 

 

通常は1 年ぐらい毎日ご使用いただけると艶が出始めて革が徐々にツルツルな革へと変化していきます。画像をご覧になってい ただくとわかりますが最初はレッドと言うよりはピンク系に近い色でした。さすがに男性でこの色を使うのはかなり抵抗があ ったために暇さえあれば手でこすったり、ハンドクリーム(ニベアなど)を塗りたくった手でさわりまくったりいろんなことを検証しながら使用してみました。通常は1年ぐらいかかる革の変化を半年くらいで変化をさせてみました。あんまりオススメはできるやり方ではありませんがモニターとして検証を含めていろいろなことを試してみました。お問い合わせをいただければやり方をお教えします。

 

 

そこからは通常の使い方で3年使用して画像のように育てました。ここからさらに使い込み5年、6年と使用していくと赤の財布は深みのあるとても美しいワインレッドへ革の色が変化をしていきます。スカルシリーズの革は使い込めば使い込むほどに艶が出てきて愛着がわき、革をどんどん育てたくなるような革に仕上げています。ひと昔前の革製品が持っていた革の魅力を味わえる現代では貴重になってしまった革だと思います。そのような革は既製品ではないのでアンデルセンバッグ用としてオリジナルの革を作りました。

 

 

ちなみにスカルシリーズは、レッド・ブラウン・グリーンの全3色のお色があります。レッド以外の他の色はどのような色へ革が変化していくか?イメージでお伝えしますと茶色は深みのあるダークブラウンに 、グリーンは深みのあるダークグリーンへと使い込めば使い込むほどに革が美しい艶になり経年変化をしていきます。 革を育てていく楽しさを味わえると思います。

 

 

実はもう一点、ご紹介したい経年変化したお財布があるのですが、思い入れが強すぎて長くなりそうなので次回またご紹介したいと思います。グリーンのお財布ですが、今まで全国をまわっていろいろなお客様の経年変化をしたスカルシリーズの財布を拝見してきましたが、今まで私がみてきた中で最も綺麗に経年変化しているグリーンのお財布があります。どうしてもご紹介したいお財布なので、また次回にご紹介致します。

 

 

 

現在富山大和では今回ご紹介をしましたスカル・シリーズも過去の製品をまとめた展示販売スペース「アンデルセンクラシック」内にて展示販売をしています!

 

 

 

今週のアンデルセンバッグは富山です。ロングランイベントが引き続き開催中です、お近くにお越しの際には是非、足をお運びくださいませ!

 

 

 

@富山大和

タイトル: 期間限定shop「アンデルセンバッグ」
場所: 1Fコールハーン店舗跡地
会期: 6/5(水)〜7/31(水)
時間: am10:00〜pm19:00

 

 

 

このブログにてご紹介をしています「アンデルセンクラシック」の商品は富山大和のみのお取り扱いになっておりますが、もしご興味のあるお客様がいらしたら下記の所へご連絡をいただけましたらご対応致します。また売り切れの場合は申し訳けありませんがご対応が出来ません。今後の製品の予定もございません。基本的には一点モノの商品になります。

https://tsutsui-221.co.jp/#contact

 

 

 

 

アンデルセンバッグ  ANDERSENBAG

石山祐一郎  Yuichiro Ishiyama