アンデルセンバッグ ブログ

デンマーク発、日本生まれの「アンデルセンバッグ」をご紹介します。

25. 常識は変わるの話。その2

 

 

 

 


アンデルセンバッグ
ANDERSENBAG


石山 祐一郎 
Yuichiro Ishiyama

 

 

 

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海外のブランドには、

ライセンス商品というものがあります。

現在も

バックに限らず様々なジャンルで

海外ブランドのライセンス商品というモノが存在しています。

 


「この商品は本国〇〇〇というブランドの承認を得て

日本で生産しています。」

というタグなどの表示をご覧になった事が

ある方も多いと思いますが、

この様な表示タグがついているモノは、

海外ブランドのライセンス商品になります。

 


私たちも

アンデルセンバッグ以外に

様々なライセンス商品のバッグを

手掛けさせていただいております。

 


そんなライセンス商品の中で

業界的にとても大きくメジャーなブランドが

2010〜11年頃日本から撤退することになりました。

その動きから

いろいろな事が大きく変わり始めました。

 


そのブランドが

あまりにも巨大であったために

悪い言い方をすれば

そのブランドのバッグさえ作っていれば、

他の仕事をしなくても

ご飯を食べていけるような状況でもありました。

今考えると本当に楽な状況でもありました。

 


もう一方では、

今、冷静になって考えると

ひとつのブランドに頼りきってしまっていたので

業界全体が

もっとも悪い環境でもあり、

悪くなり始めると一気にすべてが

ダメな方向へ向かっていきました。

 


そのブランドがなくなるとなった時に

まるっきり危機感がなく

ぬるま湯に浸かっていた業界の職人やメーカーは

身動きが出来なくなりました。

そして消えていきました…。

 


それは同時に、

職人の高齢化問題にも拍車をかけ

そのタイミングで引退する職人や

廃業するメーカーを本当にたくさん見て来ました。

まだ仕事を続けていきたいと言う職人や

若い世代もいましたが

仕事が一気になくなってしまいました。

それは日本で

モノを作る職人やメーカーがなくなっていく、

本当に悲しい現象でした。

 

 

それは人ごとではなく

私たちも

このブランドのバッグを手掛けていましたので

大きな大きな影響を受けました。

本当に業界全体が先が見えなく、

暗くなっていました。

 


ただ…

「ピンチはチャンス。」とよく言いますが、

 

 

一方で

これはチャンスなのでは?

と前向きに考えていました。

 

 

また長くなりそうなので次回にします。

 

 

 


アンデルセンバッグ
ANDERSENBAG


石山 祐一郎 
Yuichiro Ishiyama