71. ダウリボーを深掘りの話。
アンデルセンバッグ ANDERSENBAG
石山祐一郎 Yuichiro Ishiyama
前回お話出来なかったダウリボーについて、少し深掘りしてお話したいと思います。売場でもお話している内容ですが少しマニアックに感じられたら飛ばしてください!今回は生地についてお話します。
ダウリボーに使用している生地は、独特な風合いとタッチ感がとても良い、綿100%のヴィンテージ生地を使用しています。ダウリボーを売場で説明する時にも良くこのヴィンテージ生地と言う言葉を使います。
ヴィンテージ生地って何?という話ですが、実は使用しているこの生地は今から20年ぐらい前に織られた生地になります。アンデルセンバッグの工場に使用されずに倉庫に眠っていた生地になります。最近の生地にはない風合いがとても良かったのでこの生地を使用してバッグを作りたいと思ったのがこのバッグ誕生のきっかけになります。ただ生地の在庫が150mしかありませんでした…。
もし在庫がなくなったら?ということを考えて量産が可能か、生地屋さんに聞いてみた事があります。この生地を見せて「同じ雰囲気の生地を織れませんか?」と聞いてたところ現在ではもう織ることが出来ませんという回答が返って来ました。煽っているわけではありませんが、この生地の在庫がなくなり次第、ダウリボーは作れなくなりシリーズが廃盤になってしまうというシリーズになります。
じゃなぜ織れないのか?という話ですが、ダウリボーで使用している生地は現在では存在しない旧式の織り機で織りあげた生地になります。通常の糸よりも太い番手の糸で織り上げるのですが旧式の機械でないとこの太い番手で織ることが出来ないそうです。また機械自体がそもそも古いために機械のパーツが無いそうです。パーツが無いから壊れてしまったら完全に使用することが出来なってしまい、現在ではこの織り機自体が存在していないという話です。
「太い番手の糸で織るからからあの独特の風合いが出せるんですよ」という話を生地屋さんから聞いた事があります。一方では「最新の機械でも似たような生地が出来ますよ」と言われたこともありました。試しにサンプルとして生地を依頼して作った事もありましたが似て非なるモノが上がってきました…。ダウリボーで使用している生地は旧式の機械でしか織りあげる事の出来ない綿100%の本当に貴重なヴィンテージ生地なんだということがわかりました。
生地の特徴としましては0番の太い糸2本を寄って1本にした糸を綾織にした生地になります。特殊な太番手の糸で織ることによって独特の風合い、タッチ感などを作り出しています。最新の機械では表現出来ない風合いの生地が特徴です。最初は太い糸で織られた生地のためにかたい印象がありますが使い込むうちに柔らかくいい風合いになっていきます。
今回はだいぶマニアックな話になってしまいましたが…。ただただお伝えしたかったことはシンプルにこの生地の風合いとタッチ感の素晴らしさです。理屈やウンチクは抜きにして商品を実際に見て、触れていただければダウリボーの生地の良さを感じていただけると思います。今の帆布バッグにはない独特の風合いとタッチ感を是非売場にて感じていただき味わってみてください!
ダウリボーシリーズは3サイズの展開になります。数に限りがありますが現在開催中の横浜タカシマヤと富山大和でのイベントで取り扱っております。
No.4501ダウリボー・トートL
W410 x H270 x D150
¥28000 + 税
トープ・ネイビー(全2色)
No.4502ダウリボー・トートM
W360 x H220 x D120
¥26000+ 税
トープ・ネイビー(全2色)
No.4503ダウリボー・トートS
W360 x H220 x D120
¥19000+ 税
トープ・ネイビー・ブラック(全3色)
#4501トートLと4503トートSは天ファスナーがつきます。
#4502トートMはファスナーは無しですが同素材のポーチがつきます。
今週は横浜と富山の2ヶ所でのイベント開催になります!お近くにお越しの際には是非、足をお運びくださいませ!
@横浜タカシマヤ
タイトル: 期間限定shop「アンデルセンバッグ」
場所: 3Fローズパティオ横
会期: 6/12(水)〜18(火)
時間: am10:00〜pm20:00
@富山大和
タイトル: 期間限定shop「アンデルセンバッグ」
場所: 1Fコールハーン店舗跡地
会期: 6/5(水)〜7/31(水)
時間: am10:00〜pm19:00
インスタの方も情報配信しています!
@andersenbag.tokyo
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石山祐一郎 Yuichiro Ishiyama