284. アンデルセンの始まりの話。
アンデルセンバッグ ANDERSENBAG
石山 祐一郎 Yuichiro Ishiyama
アンデルセンバッグを始めるきっかけの話をしたいと思います。童話作家ハンス・クリスチャン・アンデ ルセンのサインはデンマーク王室が管理しています。そのサインを商号として使用する許可を有する会社がデンマークにあります。H.C.アンデルセン・インターナショナル社といいます。
アンデルセンの直筆サインをつける商品の基準として、「 その分野で最高級のモノであること。」H.C.アンデルセン・インターナショナル社はそんな基準を掲げていました。
時代は1990年代後半、当初アンデルセンブランドバッグはイタリア、フランス、スペインなどヨーロッパでの製造が予定されていました。しかし、その時代はバッグ作りの本場でさえ、大半のブランドやメーカーが生産拠点を中国やアジアへ移していました。
商品の基準を満たすのであれば中国生産でも問題ないとの判断からスタッフが中国へ視察へ行ったところ、当時の中国工場では多くの日本の職人達が中国へ派遣され現地の中国人にバッグ作りを教えていました。
「本当にいいものを作れる国は日本なのでは?」
現場での光景を見てスタッフ達の間でそんな話になりました。その後、いろいろな人と人との繋がりやいろいろな人と人とのご縁から点と点が線になり、日本のバッグメーカーの私たちの元へ話がきました。お話をいただき、モノ作りに対する考え方が同じ方向へ向かっていましたので私たちはサンプルを製作させていただく事にしました。その後、デンマークのスタッフから基準を満たすクォリティの商品を作れるメーカーとして認められました。
1939年から長年日本にていろいろなOEMなどのバッグ作りを続けてきました私たちハンドバッグメーカーがアンデルセンブランドの製造メーカーとして選ばれました。本当に光栄な事だと思っております。そして、人と人との繋がりとご縁にもとても感謝をしています。
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