129. 後付けの話。その5
アンデルセンバッグ ANDERSENBAG
石山祐一郎 Yuichiro Ishiyama
ひとつひとつの商品やひとつひとつのシリーズには開発時のストーリーがあり、開発者たちの思いがあります。そしてその製品に携わったすべての人の思いがあってバッグというカタチになっています。アンデルセンバッグの過去の商品をひとつひとつ磨きながらそのようなストーリーも含めて伝えていきたいと思いました。
また今回の富山では、それが実現出来るだけの舞台があり、埋めきれない1/3の十分すぎるスペースがありました。問題はどのように見せ、どのように伝えていくかでした。
気が付けば、いっぺんにご紹介出来ない程の20年分の商品が集まりました。逆に言えばいっぺんにご紹介する必要もないので週替りで商品を入れ替えるコーナーを作りました。勝手に「アンデルセンクラシック」というコーナーを埋めきれない1/3のスペースを使って展開する事にしました。
また「アンデルセンクラシック」コーナーには2つのソファがありました。これは元々の売場が、靴がメインの「コールハーン」さんだった事もあり、そのまま売場に残されたモノでした。このソファが今回とても重要でした。「アンデルセンクラシック」を説明するにあたり、お客様にはソファに座っていただきゆっくりと商品の説明をさせていただきました。スィッチが入ってしまうと商品説明が長くなる傾向がある私対策として(笑)、この2つのソファは本当に重要でした…。
週替わりの予定が「アンデルセンクラシック」のコーナーは好評で日替わりで商品展開を変えていきました。毎日毎日、売場を変化させていたので、お客様にも好評でした。
この「アンデルセンクラシック」のコーナーが20周年の集大成といった感じになり20周年記念イベントぽくなりました。ミュージアム的な演出にもなり、お客様にも本当に好評でした。プロパーの定番商品も含めまして本当にアンデルセンバッグの世界観が、売場全体でも作れたと思います。これだけの規模感でこれだけの世界観を演出して出来るイベントはなかなかないので、まさしくアンデルセンバッグ史上最大規模の特別なイベントになりました。20周年記念にふさわしいイベントになりました。
20周年記念という名称そのものも後付けですし、「アンデルセンクラシック」コーナーも後付け、アンデルセンミュージアムとしての売場での説明も後付け、すべては後付けで当初はまったく予定をしていなかった事ばかりでした…。
ただ最初から完璧に準備をして今回のような売場展開が出来たかと言うと難しかったかもしれませんね。毎日毎日、コロコロ売場を終わりなく変化させて作っていったのが良かったのかもしれませんね。
結果、お客様に喜んでいただけてよかったです!
それがすべてなので。
インスタの方も情報配信しています!
@andersenbag.tokyo
アンデルセンバッグ ANDERSENBAG
石山祐一郎 Yuichiro Ishiyama